氷室の日(7月1日)

 7月1日は金沢の風習で、氷室饅頭というのを食べます。おそらく、金沢市民の99lはこの日1個といわず何個も食べるでしょう。

これは、藩政時代に加賀藩から徳川幕府へ氷を献上する日でした。(旧暦6月1日)
氷室とは冬に雪を入れて、氷としてためておいた室(むろ)で、兼六園の中にその跡があります。
夏のこの暑い時期に、筵と笹の葉に厳重にくるんで、金沢より、江戸の藩邸まで運ばれたそうです。
 その、将軍献上のための氷が無事届けられるように、神社に饅頭を供えて祈願されました。
 そんな事から、町民にもこの日は氷のかわりに饅頭を食べる風習ができました。
また、この饅頭を食べることは夏を越す体力を養い、無病息災を願う意味もあります。
この日、早朝より市内の饅頭屋さんには、長い列が出来ます。自宅用はもちろん、娘さんの嫁入り先に届けるので、一人の人が次々に何個も買っていかれます。

とてもおいしい酒饅頭(麦饅頭)で何個でも食べられます。

氷室饅頭
お盆(7月15日)

 金沢の郊外の方を除く旧市内では7月15日がお盆で新盆といいます。
金沢のお盆には写真にあるキリコという木枠に白い紙を貼ったものの中に蝋燭を灯してお墓の前に吊します。
 写真向かって左のキリコは花キリコといい蓮の花の形で子供が亡くなった場合に供えます。この時期、金沢中のスーパー、花屋、ホームセンターなどで一斉に売り出されます。

右から2番目のキリコに「進上」と書かれているのは親類がお供えする場合に書きます。名前も書くので誰が墓参りに来ているか来ていないかの証拠にもなります。


写真は私の家のお墓の前のキリコ

ドジョウの蒲焼き

 土用の丑の日と言えば、ウナギの蒲焼き。もちろん金沢でもこの日は魚屋さんなどではウナギの蒲焼きが飛ぶように売れています。
でも、金沢で蒲焼きと言えば「ドジョウの蒲焼き」。
ちょっと苦みがあって芳ばしい味です。ビールのおつまみに最高です。ちょっとなれないと好き嫌いがあるかもしれません。



(2001年7,8月)